<フランス南部・ロアンヌから南40Km>
キュラキュラキュラ・・
シーラ:「ドラゴン1より、HQへ。連絡の途絶した144中隊を目視確認しました。車輌の数から推測
して、全滅した模様です。」
エレ:「ヒドラ1より、HQへ。破壊された車輌はかなりの数です。全滅かも知れません。」
マーベル:「死体の山、といったところか。」
フィノ:「いやな光景・・・・・」
シーラ:「まるで、この世に終わりがきたようですね。」
フィノ:「連絡がつかないということだったので、いやな予感がしていたのですが・・」
シーラ:「全滅していたのですね。高地攻撃に失敗して。」
フィノ:「しかし、目標の高地からはまだ距離があるというのに、どうして、こんな道路ぞいに車輌の残
骸が?」
シーラ:「さあ・・・・」
フィノ:「高地の手前に残骸がある、というのなら、話はわかりますが。」
シーラ:「こちら、ドラゴン1。ドラゴンへ、警戒速度。各車、ヘリ、航空機、ATGMに注意せよ。」
フィノ:「どこかの茂みに、ATGM部隊が潜んでいるのかもしれませんね。」
シーラ:「残骸から火の消えているところを見ると、だいぶ戦闘から時間がたっているようですね。」
フィノ:「ですが、いまだに茂みに潜んでるかもしれません。」
シーラ:「ドラゴン1より、ヒドラ、ワイバーン、ベヒーモスへ。状況を報告せよ。」
エレ:「ヒドラ1、第144機械化歩兵中隊の残骸のなかを前進中。警戒速度。」
マーベル:「ワイバーン1、前進中、警戒速度。」
リムル:「ベヒーモス1。同じです。」
フェリス:「隊長、シーラ大尉たちがピリピリしていますよ。」
隊長:「うん。よし、分かった。・・・こちらHQ、バヨネットへ。バヨネット1は、ドラゴン
とヒドラ、バヨネット2はワイバーンとベヒーモスの前進している地点まで後退して、再度地域の警戒に
あたれ。」
ヘレン:「バヨネット1、了解!」
メアリ:「バヨネット2、後退します。」
隊長:「HQより、ドラゴン1へ。これで心配ないだろう?」
シーラ:「お心づかい感謝いたします、少佐どの。」
隊長:「あらかじめ、バヨネットが偵察したはずだから、脅威はないはずなんだが?」
隊長:「意外に、うまく潜んでたりするからなあ。気が抜けないよ。」
フェリス:「そうですよ。」
隊長:「あるいは、ATGM部隊じゃなくても、野戦砲の観測員が擬装して隠れてるとかね。」
フェリス:「前例があるんですから、慎重にいきましょう・・・」
隊長:「全滅した部隊か・・」
シーラ:「ここに上陸してから、もう半年がすぎたのですね。」
フィノ:「はやいものです。きっと、こうやって戦ううちに、すぐ終りますよ。」
シーラ:「戦争が、ですか?」
フィノ:「ええ、そうです。」
1975年7月22日に始まった、「極東戦争」。
それに続いて、1976年2月12日には、ドイツ陸軍兵射殺事件から「帝国
主義駆逐戦争」が勃発しました。
こうして戦火は、世界の主要な2地域を飲み込むことになったのです。
この戦争を始めたのは、ドイツ、東欧諸国、そしてソビエトからなる軍事同
盟、「反帝国主義自由同盟」。名前とは裏腹の性格をもつ、侵攻戦争のた
めの同盟です。戦争が始まったとき、極東では、日本と中国の連合軍が、
ヨーロッパでは、NATO加盟国とその大儀を信じる国々が、反帝同盟軍と
果敢に戦っていました。
ですが・・・
ドン、ドン、ドン、ドン・・!
シーラ:「はっ!?」
フィノ:「シーラさま!なかへ!」
バタン・・
シーラ:「ドラゴン1より、全車へ!砲撃がはじまった!最大速で前進!」
フィノ:「こちら、ドラゴン1!HQ、敵野戦砲の砲撃が始まりました!発見されています!」
ガラリア:「今の音・・ちかいぞ!」
シルキー:「5、4、3、」
キュルルルル・・・!
シルキー:「2、1、0!」
ドドドドドドドーーーン!
シーラ:「どこに着弾したか!」
フィノ:「方位192、距離0350。」
シーラ:「どこかに、着弾観測者がいるのか?」
ヘレン:「バヨネット1より、ドラゴンへ。今、上空を警戒中だが、観測中と見られるFO車及びに歩兵
部隊は見当たらない。」
ケイト:「でも、どっかにいるんだろう、きっと。着弾がちかいもん。つぎはもっと近いよ。」
コニー:「隊長、イーグルアイから連絡です。いま、バヨネット1のすぐ近くにレーダーコンタクトが
あったそうです。」
隊長:「見間違いじゃないのか?」
知子:「こちらイーグルアイ、間違いありませんよ、今コンタクトがあったんです!」
隊長:「ヘリかな。」
知子:「イーグルアイよりバヨネット1へ。方位032に針路をとってみてください。」
ヘレン:「方位032??って、あの林のなか・・か?」
ケイト:「あ、今、なんか・・林の向こう側に・・」
ヘレン:「なにが見えたって?」
ケイト:「Mi−8、1時!0.7km!」
ヘレン:「HQ、こちらバヨネット1、Mi−8を2機確認。攻撃を開始する。」
隊長:「1機だけで、いけるかい。」
ヘレン:「もちろんですよ、これくらい!」
シルキー:「今の、聞きましたよね。」
フィノ:「きっと、さっきの残骸・・・つまり、わたしたちよりよりも先に攻撃を仕掛けて失敗した部隊
は、Mi−8のATGMと砲撃にやられたのね。」
ガラリア:「気づかなければ、我々も、ああなっていたのですか?」
シーラ:「命拾いしましたね・・」
ヘレン:「気づかれたか?Mi−8が動きはじめた。森からでてくるつもりなのか・・」
ケイト:「逃がさないよっ。もっと距離をつめて!」
ヘレン:「逃げようとしたって、無駄なんだよ。よ〜し・・真横についた!」
ケイト:「ほら、邪魔だっ!」
ガガガガガ!
ドーーーン
シルキー:「爆発炎!方位032!これで、敵のヘリはあと1機・・」
ドーーーン
シルキー:「やった!」
ガラリア:「間一髪、といったところだな。」
フィノ:「敵が、気の毒になってくるわね・・。」
ヘレン:「Mi−8は全部落としました。どうしたらいいんですか、HQ。」
隊長:「バヨネットは、作戦で定められた最初の位置まで前進し、警戒にあたれ。」
ヘレン:「了解!」
シーラ:「こちらドラゴン1、ドラゴン、警戒速度。・・・・本当に、危ないところでしたね。」
フィノ:「こちらに攻撃ヘリがいなかったとしたら・・・」
シルキー:「どうして、先発の部隊にもエスコートのヘリをつけなかったんでしょうか?そうすれば、助
かったかもしれないのに。」
ガラリア:「騙されたんだな。」
シルキー:「騙された?」
ガラリア:「そうだ。我々がここに向かったくるとき、どんな情報が入ってきたか覚えているだろう?総
司令部は、この地域が”先日損害をうけたばかりの自動車化狙撃部隊2小隊によって占拠されているた
め、抵抗は軽微と予想される”といっていた。」
シルキー:「ええ。」
ガラリア:「敵が狙撃部隊2小隊だったら、こっちの機械化歩兵中隊をひとつ送るだけで十分だ、って総
司令部はおもってたんだろうよ。」
シルキー:「でも、敵には、ヘリも援護砲撃もあったってわけね。」
ガラリア:「ひょっとしたら、敵のスパイが、そういうニセ情報を流したのかも。」
シーラ:「・・・・・・」
西側諸国の必死の抵抗にも関わらず、1977年5月までには、ヨーロ
ッパのほとんどが反帝同盟の手に落ちてしまいました。
極東でも同様に、日本軍と中国軍が苦戦を強いられていました。
連戦連勝にわく反帝同盟側の指導者たちは、そのころ、北アフリカへの
侵攻すら考えていたのです。
本当の自由を望むひとたちの希望は、断たれてしまったかのように思えました。
しかし、ここにひとつの転機が訪れたのです。
強力な国連軍の編成です。
当初は戦争に無関心のアメリカでしたが、世論に動かされ国連をリードするようになっていったのです。
そして、アメリカの発言の結果として、今までの国連軍よりも強力な、「自由国連軍」が誕生することに
なりました。
いま、自由国連軍は、反帝同盟に抵抗するひとびとと共に戦っています。
わたしたちストロベリー戦隊は、自由国連軍が誇る精鋭部隊。
わたしたちは、自由と平和を愛するひとたちを、苦痛から解放しなければなりません。
わたしたちは戦い続けます。
すべてのひとが侵略から解放される日がくることを信じて・・
フィノ:「そろそろ、201高地が見えてくるころですね。」
シーラ:「・・・・・」
フィノ:「シーラさま?」
シーラ:「敵の規模が、はっきりしませんね。・・・ですが、仮に敵側のほうに分があっ
たとしても、退くわけにはいきません。」
フィノ:「もちろんですとも。」
ヘレン:「こちらバヨネット1。予想どおり、やつら丘の上に陣取ってるね。201高地には、T−62
が8両、BMPが12両。202高地には、T−62が4両、BMP4両。バヨネット2からは?」
メアリ:「203高地は歩兵とZSUが2両、SA−6が4両。歩兵はなにか作業をしています。204
には、T−62が8両、BMPが8両。」
隊長:「なんか、話とちがうんじゃないか?」
フェリス:「大世帯ですね・・」
隊長:「近接支援は頼めそうかい、中尉?」
コニー:「となりの戦区が動いているらしく、忙しいようですね。」
隊長:「うーーーん?困ったなあ・・・」
シーラ:「HQ、こちらドラゴン1。いかがいたしましょうか。」
隊長:「うーーん(どうしたものか・・)」
ガラミティ:「これでは、どこからやつらが出てくるか、分かりませんよ。」
バーン:「なぜだ?なぜやつらが、攻撃ヘリを連れている?」
ギネス:「気づかれたんじゃないんですか?こっちの部隊の規模と種類が。」
バーン:「馬鹿な!どうやって気づくことができるというのだ。」
ギネス:「そんなことは知りませんって。」
ガラミティ:「いずれにしても、Mi−8は落ちたし、向こうはヘリを持ってる。そのヘリってのは、悪
いことにAH−1ときた。」
ダー:「こちら対空ミサイル小隊!レーダーコンタクト!2時の方向!距離1400!」
バーン:「1400mだと?」
キューーーーン
ドゴッ!
ダー:「うわっ!!2番車がやられた!?こっちも狙われるぞ!・・・・だめだ、低すぎてうてねえ!車
輌を破棄する!」
バーン:「まて、踏み止まって、ヘリを撃て!」
ダー:「向こうの高度が低すぎてうてませんよ!ロックできないんです!」
ギネス:「対空ミサイルが吹き飛んでやがる・・・」
キューーーン・・
ギネス:「またきたぜ!!!!」
ドゴッ!
ギネス:「おい、また吹き飛んでる!隊長さん、どうするんだ、まずいぜ!」
バーン:「対空自走砲!なにをしている、はやくうたないか!」
ヘレン:「ん!?レーダーロックされた?こ、この高度7mで?」
ハッタ:「よし、とらえたぞ!射撃開始!撃ちまくれ!!!」
ガ、ガ、ガガガガガガガガガ・・・
ケイト:「わっ、撃ってくる!?こんなに高度さげてるのに・・・」
ヘレン:「お、う・・」
ケイト:「はやく、ここを離れよう!そのうち、間違ってあたるよ!下手な鉄砲でも数を撃てば・・。」
ヘレン:「了解。」
メアリ:「こちらバヨネット2。攻撃を開始します。」
ヘレン:「うるさいのをだまらせてくれ。あたしらは、他の場所にうつる。」
メアリ:「了解。」
バーン:「撃っているのはいいが、爆発炎が見当たらんな。」
ガラミティ:「要するに、はずしてるんですね。」
ギネス:「あんなに撃ってるのになあ。撃ってるだけかよ。・・お、射撃がやみやがった。」
バーン:「こちら、黒騎士1。どうした、ハッタ。」
ハッタ:「レーダーコンタクトが消えました。反応がない・・・白煙も見えないから、撃墜したわけでは
ないようです。」
バーン:「要するに、逃がしたということか!」
ハッタ:「申し訳ありません。」
バーン:「なかなか、やるようだな。・・・・こちら黒騎士中隊。バーン大尉だ。司令部、聞こえる
か。」
ショット:「どうした、黒騎士。」
バーン:「攻撃ヘリと遭遇した。固定翼機の支援をお願いしたい。」
ショット:「残念だが、皆手いっぱいだ。もうすこし早ければ、Mig−23を捕まえられたのにな。と
にかく、今そっちにまわせる航空隊はないんだ。すまないな。」
バーン:「むっ?切りおった。・・・」
ギネス:「どうするんです、大将。」
ガラミティ:「おい、そうせかすなよ。大尉は、今考えてる。」
キューーーーン・・・
キューーーーン・・・
ギネス:「考えてる間に、敵は攻撃してくんだぜ!!!」
ドゴッ!!!
ドゴッ!!
ギネス:「おぃ・・まじかよ。やばいぜ。シルカが2両とも吹き飛んだ・・・」
ガラミティ:「後は・・役に立たない対空ミサイルだけだ。」
バーン:「言っておくが、これしきのことで退きはせんぞ。」
ギネス:「ちっ、じゃあ、ここで無駄死にかよ。」
シーラ:「こちらドラゴン1。各車、準備は整ったか?」
エレ:「ヒドラ、整いました。」
マーベル:「ワイバーン、準備完了。」
リムル:「ベヒーモス、準備完了。」
シーラ:「ドラゴンよりHQへ。準備完了しました。ご指示をいただければ、すぐに森林
を抜けて、各高地に殺到できます。」
隊長:「よしよし・・・。しかし、損害がでそうな手だなあ。」
ヘレン:「こちら、バヨネット1。たった今、TOWを撃ち尽くしました。」
メアリ:「こちらバヨネット2。こっちも、ウィンチェスターです。」
隊長:「了解した。基地にもどって・・いや、ちょっと待った・・君たちには、もう一働きしてもらうか
・・・」
ギネス:「16発打ち込まれて、全弾命中かよ。」
バーン:「しかも、どこから撃ってるのかわからないな。爆音でかき消されているようだぞ。」
ガラミティ:「戦いかたは他の国連軍と同じ基本的なものですが、姿を見せない徹底ぶりはたいしたもん
です。」
ギネス:「くそったれな野郎だ。」
バサッ!バリバリバリバリバリ・・・・
バサッ!
ギネス:「で、でやがった、攻撃ヘリだっ!9時、森の向う側にいるっ!!もう1機、4時!」
ガラミティ:「やはり2機いたのか!」
ケイト:「こいつら、なんで動かないんだ?あたしらのこと、馬鹿にしてるのかぁ?」
バーン:「くそっ、機銃で叩き落としてやる!」
シーラ:「全車、全速前進!」
キュラキュラキュラ・・・
ギネス:「おい、おい・・ちょっとまった、大尉さん・・丘の下には、国連軍の戦車だぜ・・・・・」
フィノ:「高地が見えました、・・敵が見えた!」
シーラ:「全車、停止!BMPに集中砲火をあびせよ。」
ガラリア:「照準よし、発射!」
ドゴン、ドゴン!!
ドゴン、ドゴン!
バーン:「なんということだっ・・・・・、ヘリは陽動か!?・・うて、撃ち返すのだ!」
ガラミティ:「いけっ!!」
ドゴッ!
ゴォン!
シーラ:「ぁっ、・・・・」
フィノ:「っ・・、ダメージは!?」
シルキー:「右装輪!!」
ガラリア:「・・・・右装輪被弾、破損!・・右駆動輪、吹き飛びました!」
シーラ:「動けなくても、攻撃はできます。引き続き攻撃を。」
ガラリア:「はっ。」
ヘレン:「こいつら、いい気になって撃ってるんじゃないよ。」
バヒュッ!バヒュッ!バヒュ!
ギネス:「攻撃ヘリのロケット!くるぞ!」
ヘレン:「発射を確認してから逃げたって、おそいだろう?おまえの戦車は急加速できないんだから。」
ドン!ドン!ドン!
バーン:「忌々しい攻撃ヘリめ。陽動ではない、戦車部隊の援護役か!」
ギネス:「まずいぜ、大尉。となりの高地からも、そのとなりの高地からも、T−62が退却を始めてる
!」
ガラミティ:「この状況では、難しすぎますよ。火力支援の野戦砲が敵をつぶす前に、うちらがおだぶつ
だ。・・・・BMPは、あとどれだけいるんだ?」
ギネス:「みんな、燃えちまったよ!」
バーン:「いたしかたあるまい、トッド、後退だ。・・・・こちら、バーン大尉。黒騎士中隊、後退を開
始しろ!」
エレ:「ヒドラ1よりドラゴン1へ。敵が後退を始めました。高地への突撃を開始します。」
隊長:「いや、地雷が敷設されている可能性がある。君たちは、それ以上進まないで、防御に適した地形
をみつけて待機していてくれ。」
シーラ:「了解。」
隊長:「地雷原処理のための砲撃を要請。」
コニー:「了解しました。」
ヘレン:「バヨネットより、HQへ。敵がどんどん離れていきます。我々の勝ちですね。」
隊長:「どうやら、そのようだね。」
フェリス:「損害は?」
ヘレン:「バヨネット1、2、損害なし。」
シーラ:「ドラゴン1、自走不能。ドラゴン3、照準機破損。」
エレ:「ヒドラ3、自走不能。」
マーベル:「ワイバーン、4両とも損害なし。」
リムル:「ベヒーモス、損害ありません。」
隊長:「戦死者、負傷兵ともになし!よしよし・・・。」
フェリス:「みんなよくやってくれたわ。バヨネットは、弾薬補給のため野戦司令部まで戻って。」
ヘレン:「了解!」
ドン、ドン、ドン、ドン・・
シーラ:「始まりましたね、友軍の砲撃が。」
フィノ:「地雷、あるんでしょうか。」
シルキー:「7、6、」
シーラ:「数えなくても、いいのですよ。」
シルキー:「あ、すみません・・」
ガラリア:「癖になってるんだろ。」
シルキー:「もちろん。」
ドドーン、ドドーーン・・・・
シーラ:「どうやら、地雷はなかったようですね。」
フィノ:「これで、前進できます。」
隊長:「よし、A−D小隊は前進、高地201から204を占拠。」
シーラ:「全車、前進!」
シルキー:「前進、できません・・」
シーラ:「ああ、そう、足がないのですね。わたしたちの乗り物は。」
シルキー:「足をなくして、命が助かったと思えば、安いものですよ。」
(続く)